「体重が減らなくなってきた…もうダメかもしれない」

ダイエットに取り組んだことがある人なら、一度は感じたことがあるかもしれません。

そんな“停滞期”の存在は、これまで多くのダイエッターの意気を挫いてきました。

しかし朗報です。

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究チームは、6500人以上を対象にした大規模調査の結果、停滞期を経験してもダイエットは成功しており、停滞期の後も体重が減り続けるケースが数多く存在することを明らかにしました。

停滞期は「体の限界」ではなく、「長期的な減量に向けて身体が準備を整えている段階」だったのです。

研究の詳細は、2025年1月15日付で『Journal of Medical Internet Research』誌に掲載されました。

目次

  • 「頑張っているのに体重が減らない」=ダイエット失敗?
  • 停滞期に入ってもダイエットは成功する!「停滞」は“助走期間”だった!

「頑張っているのに体重が減らない」=ダイエット失敗?

多くのダイエットガイドでは、「体重の減少はダイエット開始から3〜6か月で停滞する」と言われています。

それ以降は減らないどころか、リバウンドすることさえあるのです。

この現象は”体重減少の停滞期”として広く知られてきました。

そして多くの人がこの停滞期に直面し、意気をくじかれ、挫折してしまいました。

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頑張っているのに体重が減らなくなる「停滞期」で挫折する人続出 / Credit:Canva

ダイエット宣言していた友達の、「最初は調子が良かったけど、結局リバウンドして終わった」なんて姿を見たことがあるかもしれません。

また自分で長期間のダイエットに励んだことのある人なら、同様の経験をしたことがあるかもしれません。

しかしCSIROの研究チームは、この現状に疑問を抱きました。

本当に、停滞期は避けられないのか? その後に再び体重を減らすことはできないのか?