久しぶりの、二人だけの食卓

その夜、私は思い切って言いました。

「明日、ちょっと話す時間つくれない?」

夫は驚いたような顔をして、でもすぐに「うん」と答えてくれました。

次の日、子どもを寝かせた後、久しぶりに夫婦ふたりだけでテーブルにつきました。

ぎこちない空気。

でも、少しずつ言葉を紡いでいきました。

「正直、私もしんどかった」

「俺も、どうしていいかわからなかった」

最初は照れながら、やがて少しずつ、本音があふれ出して──気づけば、1時間以上も話していたのです。