義母の“敵じゃない”という存在

私は正直、義母との距離感が苦手でした。

おせっかいというか、ちょっと踏み込んでくる感じがある人で、

「この人とは一生、壁がある」と思っていたのです。

でも、あの日から義母は変わりました。

いや、私の見方が変わったのかもしれません。

「私ね、昔あんたと同じ顔してたの。全部ひとりで背負って、疲れてるのに “ 笑ってるフリ ” してたのよ」

そう言ってくれた義母の言葉が、スーッと心に染みました。

はじめて、「あ、この人は“敵”じゃないんだ」と思えた瞬間でした。