車内の静かさを決めるのはエンジンの有無だけではない

(画像=©fotokitas/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)
現代的な車の場合、ある程度の価格帯を超えた車であれば、スポーツカーなどでない限り走行中に車内へ入ってくるエンジン音が非常に大きいということはありません。
エンジンの消音性能の進化や、車内へ音が侵入・伝達するのを防ぐ車作りによって、実はEVでなくとも日常的な走行で車内に入ってくるエンジン音がうるさいと感じることはほとんどなくなりました。古い車であっても、鉄板の振動や音の反響を抑えたり、隙間をふさいだりといった工夫をこらせば、現代的な車に迫る静粛性を獲得することは可能です。
しかし、エンジン音が静かになっても、高速道路等では「ごー」という音が聴こえます。これはエンジンではなく、タイヤと路面の摩擦などによって発生したロードノイズと呼ばれる騒音で、最近の車の主な騒音はこのロードノイズによるものです。
エンジンの搭載に関わらず、車輪がついた乗り物であれば例外なくこのロードノイズが発生するため、エンジン音を抑えるだけでなく、ロードノイズが車内へ入るのを抑える工夫も快適な車作りには必要となってきます。