今冬サンフレッチェ広島へと移籍したMF田中聡もA代表デビューが待たれる選手の1人と言えよう。昨年はパリ五輪への出場こそ叶わなかったもののクラブでは圧巻の活躍。高い危機察知能力を活かしてボールを刈り取り、さらに攻撃面でも強烈なミドルシュートなどで多くの見せ場を作っていた。

新天地で迎えた今季もその特徴は変わらず、より広範囲に顔を出すなど運動量については一層進化した印象だ。2022シーズンには海外移籍も経験しており、まだ22歳という年齢から二度目の海外挑戦も十分に見込める逸材。果たして国内組と呼ばれているうちにA代表への招集はあるのか、成長を続ける田中からも目が離せない。


俵積田晃太 写真:Getty Images

俵積田晃太(FC東京)

現在A代表のポジション争いにおいて、最も激戦区となっているサイドの攻撃的な立ち位置についてはFC東京で活躍するMF俵積田晃太を推したい。今季は開幕から多くの出場時間を確保。その甲斐もあってかゴールを予感させる働きも目に見えて増えてきた。特徴は何といってもその突破力。敵陣深くまで抉るドリブルでチャンスを多く作り出すことが可能だ。

もちろん、今後も比較対象となっていくのはMF三笘薫(ブライトン)やMF中村敬斗(スタッド・ランス)といった海外で活躍する選手たち。代表での序列上位に食い込むのは容易ではない。とはいえ、国内においてはすでに実力を認められている選手であることは間違いない。そう遠くない未来、必ずやA代表のユニフォームに袖を通すことが許されるはずだ。


半田陸 写真:Getty Images

半田陸(ガンバ大阪)

サイドバックでは全世代で見ても次にデビューの可能性があるのはDF半田陸だろう。過去にA代表への招集を受けており、所属するガンバ大阪でも不動の右サイドバックを務めている。2023年にG大阪へ移籍して以降は怪我に泣かされるシーズンもあったが、評価は変わらず高く安定感のあるプレーや機を見た攻撃参加で存在感を発揮し続けている。