京都サンガのFW原大智やサンフレッチェ広島のFWジャーメイン良など、最前線はA代表への選出を期待される国内組も複数いるが、若手でもっとも招集を期待されているのは湘南ベルマーレのFW鈴木章斗ではないだろうか。
昨季は34試合に出場し自身初の二桁ゴールをマーク。ブレイクを果たして臨む今季もここまで17試合すべてに出場し、3ゴール1アシストと順調に数字を伸ばしている。自身での得点力はもちろん、周囲を活かす働きも極めて得意。とりわけ2列目に得点力のある選手がそろうA代表ではその能力が活きそうなだけに、今後どのタイミングで招集があるのか楽しみだ。

鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)
昨年一気に出場機会を増やしたDF鈴木淳之介もA代表で見てみたい選手の1人だ。2023シーズンはリーグ戦わずか5試合の出場で昨年も前半戦はほぼ出場機会を得られていなかったが、後半戦に入りセンターバックとして出場機会が増加。最終的に23試合と飛躍的に出場時間を伸ばし急成長を遂げた。
後方からのボール供給や積極的な持ち出しでリズムを作り出すのが大きな魅力。クラブでも3バックの一角を務めていることから、現在のA代表との親和性も高そうだ。昨年のブレイクから今季も変わらず主軸を務めていることから、今後招集があるのか注目の選手であることは間違いない。

高木践(清水エスパルス)
今季より昨季までDF原輝綺(名古屋グランパス)の背負った背番号「70」をつけ、原と同じくサイドバックあるいはセンターバックとして清水を支えるDF高木践。途中数試合の欠場こそあったものの、紛れもなく主力の1人として3年ぶりのJ1を戦う清水で存在感を見せている。
頼もしいのは複数ポジションを高いレベルでこなすユーティリティ性のみではない。素早く危険を察知して相手の攻撃を遮断するカバーリング能力に身体を投げ出してのシュートブロックと、状況判断と献身性に優れた特徴を遺憾なく発揮して活躍している。現在A代表で招集されている選手と比較して、高さでは劣るものの能力は十分に海外組と争うに値すると言えようことから初招集が待たれる。
