しかし、今季は同ポジションにJ1経験豊富で直近2シーズンは韓国の蔚山現代で活躍していたMF江坂任の加入もあり、やや序列が低下。現時点で13試合に出場も、うち先発は6試合のみとなっている。自身初のJ1とはいえ、これまでの成績からカテゴリーを上げても数字を残せることは証明してきた岩渕。もちろん岡山にとっても貴重な戦力だが、J1他クラブやJ2上位のクラブが期限付きも含めて獲得に乗り出しても不思議はない。

エウベル(横浜F・マリノス)
現在最下位と窮地に立たされている横浜F・マリノス。過去1度もJ2降格経験のないクラブなだけに巻き返しが期待されるが、クラブ内は今季新たに指揮官となったスティーブ・ホーランド監督が早くも解任されるなど混乱もあり今後が懸念されている。
そんな横浜FMだが、選手に目を向けても直近のシーズンでチームの攻撃を牽引してきた外国籍選手たちの出場時間減少が不安要素として挙げられる。特に気になるのが2021シーズンから同クラブで活躍しているFWエウベルについて。優勝した2022シーズンには8ゴール、惜しくも2位で終えた2023シーズンも9ゴールといずれも二桁近いゴールを挙げた選手だ。昨季もゴール数こそ2つのみと鳴りを潜めたが、それでも27試合に出場して活躍を見せていた。しかし、今季はここまで10試合の出場にとどまり先発はわずかに1試合のみ。確かに年齢的にはベテランの域に入っているが、衰えるにはまだ早い。監督交代を機に今後起用面での変化があるのか。去就も含めて注目選手の1人と言えよう。

ジエゴ(柏レイソル)
昨年の17位フィニッシュから一変、監督交代を経てここまで2位と好スタートを切った柏レイソル。しかし、好調なチームの傍らで監督交代によるシステム変更の影響を受けて出番を減らした選手もいる。そのうちの1人が昨季不動の左サイドバックとして出続けていたDFジエゴだ。今季よりチームを率いるリカルド・ロドリゲス監督とは徳島時代にもともに戦っているが、昨季までの4バックから3バックへと変更になったことで出場した15試合の中で先発は3試合のみと出場時間は減少傾向にある。