
5月17日~18日に第17節が行われた2025明治安田J1リーグ。シーズンの折り返し地点が近づくなかで迎えた今節、首位を走る鹿島アントラーズは勝利を収め破竹の7連勝を達成。一方で下位に目を向けると首位鹿島と同様過去1度もJ2降格経験のない横浜F・マリノスが6連敗で最下位と苦しい状況が続いている。
そんな展開のなか、各クラブ今季のスタメンが徐々に固まってきた印象だ。新指揮官のもとで新たに台頭してきた選手やこの冬チームに加わった新戦力が定位置を確保しつつある一方、昨季は多くの試合にスタメン出場しながらも今季はベンチスタートが増えている選手も複数いる。ここでは、出番は得られているもののスタメンでの出場機会が減っている選手たちを5名紹介していく。

岩崎悠人(アビスパ福岡)
2024シーズンにおけるアビスパ福岡の新戦力の1人FW岩崎悠人。加入初年度は38試合すべてに出場し、うち31試合で先発と紛れもない主力として定位置を確保していたが、今季はここまで17試合すべてに出場しているものの先発は約半数の8試合と序列低下が懸念される。
先発減少の理由として挙げられるのは、新指揮官である金明輝監督とともに今季町田ゼルビアより加入したFW藤本一輝とのポジション争いだ。昨年町田で3ゴール3アシストと躍進に貢献した選手の加入により、岩崎の地位が脅かされている。とはいえ、直近の5試合は藤本が欠場となっていた影響もあってかスタメン出場が続いている。残念ながらチームは調子を落としているが、このチャンスに定位置を取り戻す活躍を見せられるのか注目だ。

岩渕弘人(ファジアーノ岡山)
今季クラブ史上初のJ1に挑んでいるファジアーノ岡山。第17節が終了した時点で12位と順位の上ではボトムハーフにいるが、トップハーフとの勝ち点差は少なくここまでは食らいついている印象だ。そんな岡山のJ1初昇格に大きく貢献したMF岩渕弘人だが、ここまでは途中出場が多いシーズンとなっている。2022シーズンには当時J3のいわきFCで10ゴールを挙げJ2昇格に貢献。続く2023シーズンはJ2でも7ゴールと結果を残し昨季は加入初年度ながら岡山で不動の地位を確保して13ゴールと数字を伸ばしてきた。