HFも売った分の買い戻しが進む。
最後のラリーの前の週のものになってしまうが5月1週目は、やはり自社株買いと個人が買いの主力で、HFは少し買い戻し、機関投資家はやれやれ売りという構図だった。
NAAIMは概ね楽観的ながらも少し調整しており、GSセンチメントもマイナス域で停滞しており、総楽観にはほど遠い。
従って踏まれたほどではないにしろ「ラリーに付いて来れなかった参加者」が多いのはどうも事実であり、彼らが最後まで悲観さを貫き通せれば買い手不在になっていくだろうが、上司に言われてポジションを縮小した後に「やはり第二次トランプ政権は株安が怖いからビジネスフレンドリーに回帰するだろう」と考えてしまうかどうかである。
テクニカル。週足は窓を開けての下ヒゲ陽線となり5786は週足サポートとなる。週末の間にムーディーズが米国を格下げしているため、下窓を開けてのオープンになると思われる。
このニュースの重要さは、それがどこまでボラティリティと下向きトレンドを作れたかによって後から規定される。下向きにトレンドが曲がればCTAの買いは止まるし、1日2%以上の下げが見られればVolコントロールの買いも止まる。ヘッドラインとは別に5/16 Op Ex戻り天井説もまだ保持している。ある程度下がった場合の対処としては、企業の自社株買いは続くため「二匹目のドジョウを狙うショート」の分は相変わらずよくないことを想起すべきである。
5650 -5786間の窓をもし再び突破されればアイランド・リバーサルになってしまい、かなり長期にわたっての戻り天井が確定してしまうが、まだそこまで想定する段階ではなく、とりあえず窓を開けた時のストーリーが否定されるまで、窓の上限はサポートであり続ける。
90日間の猶予期間中は「楽観的に織込みすぎだ」と思ってもショートしてはならないのが鉄則であるが、それより少し早く一方的に答えを出す予定も取り沙汰されている。高値追いの賞味期限は長くてそこまでであり、少なくとも仮に関税レジームに戻って来た時、やはり下で売りたくなるようなポジショニングでは6月を迎えたくないものである。
NY市場サマリー(12日)ダウ1160ドル高、ドル急伸・利回り上昇 | ロイター NY市場サマリー(13日)S&P・ナスダック続伸、ドル下落・利回り上昇 | ロイター NY市場サマリー(14日)=S&P小幅続伸、 利回り上昇・ドル小幅反発 | ロイター NY市場サマリー(15日)利回り急低下、ダウ反発・ドル下落 | ロイター NY市場サマリー(16日)ドル上昇、利回り上昇 株続伸 | ロイター 米国株式市場=急伸、米中関税引き下げ合意で ダウ1160ドル高 | ロイター 米国株式市場=S&P・ナスダック続伸、CPI鈍化で ダウは反落 | ロイター 米国株式市場=S&P小幅続伸、貿易・経済指標を注視 | ロイター 米国株式市場=まちまち、ダウは反発 ユナイテッドヘルス大幅安 | ロイター 米国株式市場=5日続伸、貿易摩擦緩和期待で ユナイテッドヘルス反発 | ロイター