これは「友情が恋愛の土台になることで関係が深まる」という心理学的知見と一致します。
一方で興味深い結果もありました。
それは恋人を親友と考えない人の方が、周囲の友人に悩みを相談したり、励ましや助言をもらうことが多かったというものです。

これはつまり恋人を親友とも見なすことで関係の密度が増す反面、他の友人とのネットワークが希薄になりやすいというリスクを示唆しています。
また、年齢が高い人ほど恋人を親友と見なす傾向が強く、収入が高い人や既婚者はその傾向が弱いこともわかりました。これも人生のステージや価値観によって恋愛と友情のとらえ方が変わることを示しています。
この最新研究は、私たちが無意識に行っている「恋人と友人の線引き」が、周囲との関係にも影響する可能性を示しています。
恋人にはドキドキ感や期待が求められ、友人には安心感や共感が求められますが、恋人が親友としても機能するとき、相手への依存度が高くなりすぎて恋人以外の他者とのつながりが弱くなるリスクがあるのです。
この研究結果は、恋愛と友情の境界線が揺れ動く現代において、人間関係のあり方を考えるヒントになるかもしれません。
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参考文献
Liking and loving; an invitation to social psychology
https://archive.org/details/likinglovinginvi00rubi
Do you call your partner your best friend? This study says you’re in the minority
Do you call your partner your best friend? This study says you’re in the minority
https://www.psypost.org/do-you-call-your-partner-your-best-friend-this-study-says-youre-in-the-minority/