イタリア人の匿名女性(52歳)は、自らのお腹の膨らみを単なる「太りすぎ」だと思い込んでいました。
ところが医師の診断の結果、それは全長40センチ、重さ5キロにも達する巨大な腫瘍であることが発覚したのです。
伊カリアリ大学(University of Cagliari)の医学研究チームは「腫瘍は6時間半に及ぶ大手術の末、摘出に成功した」と報告しています。
女性にできた腫瘍の正体は一体何だったのでしょうか?
研究の詳細は、2023年6月21日付で医学雑誌『American Journal of Case Reports』に掲載されています。
※ 以下、本記事では医学誌に報告された実際の女性の症例画像を掲載しています。苦手な方は閲覧にご注意ください。
目次
- 巨大な腫瘍の正体は何だったのか?
巨大な腫瘍の正体は何だったのか?
女性は元々100キロを超える肥満体型でしたが、ある頃から腹部が異様に膨れてきたことに気づきました。
それでも女性は「単なる太りすぎだろう」とそのまま放置したといいます。
しかし腹部はさらに膨れ上がり、次第に胃酸や胆汁が食道を通って逆流してくるようになりました。
加えて、それほど量を食べていないのにすぐ満腹になったり、便秘や歩行困難、呼吸困難の症状が現れ始めたのです。
さすがにただの肥満ではないことに気づき、超音波検査を受けたところ、右側の卵巣から腹部にかけて巨大な腫瘍が成長していたことが判明しました。
医師の診断の結果、これは「卵巣のう腫(Ovarian cyst)」という病気であることが分かっています。

卵巣のう腫とは卵巣の中に液体や脂肪がたまってしまう症状を指し、専門家によると、アメリカでは10人に1人の女性が経験する普遍的な病気だという。