2025年5月15日、AI時代における「人間性の証明」という新たなデジタルインフラを提供する「World」プロジェクトの日本初発表会が開催された。OpenAIのサム・アルトマン氏とアレックス・ブラニア氏が共同創設したTools for Humanityによる同プロジェクトは、AIの進化によって生じる「ボットと人間の区別困難」という課題に対し、プライバシーを守りながら「人間であること」をオンラインで証明する仕組みを提供するものだ。

AI時代の信頼性に関する実態調査

 本フォーラムでは冒頭、アクセンチュアの協力による「AI時代の信頼性に関する実態調査」結果が報告された。それによると、日本では生成AI利用経験者は全体の約40%に達し、半数以上が「AIに対する不安」を感じている。特に「なりすましや偽アカウントの増加」を懸念する声は76.6%に上り、フェイクニュースやディープフェイクに対する不安も高い水準にあることが明らかになった。