ベテランのGK西川周作も第15節までに高水準のパフォーマンスを維持しており、セーブ率は72.5%、90分あたりの失点は0.71。ゴール前での粘り強さが失点数の抑制に寄与している。しかし、5月6日のガンバ大阪戦(0-1)で前半9分に負傷退場しており復帰が待たれる。
また、今シーズンチームに加わった選手たちの活躍にも期待が高まる。まずは復帰したMF原口元気。その豊富な経験で攻守にわたりチームの起爆剤となれるのか。攻撃陣に関しては、J1の柏レイソルから加入したMFマテウス・サヴィオの創造性とテクニックが世界レベルで通用するのか。そして、4月6日のアビスパ福岡戦(0-1)を最後に欠場が続いているエースFWチアゴ・サンタナについてもクラブW杯での復帰が待たれるところだ。
グループステージは各チーム3試合。勝点6での突破は確実視されるが、逆に勝点4でも突破の可能性は残されており、グループ内で勝点が分散するかどうかが鍵となる。初戦のリーベル戦で勝点を得られれば、最終節のモンテレイ戦で突破を争う展開も十分に現実的だ。
Jリーグでも中2〜3日の連戦が珍しくない中、主力の固定や守備の連携度の高さは、クラブW杯のような過密スケジュールの大会でも一定のアドバンテージとなる。アジアから世界へ。浦和がこの大会でどこまで通用するのかは、Jリーグ全体にとっても一つの指標となるだろう。

開催都市とスタジアム
アメリカ国内の11都市12会場が選ばれ、東海岸から西海岸まで全米各地で開催されるクラブW杯。これらのスタジアムは、アメリカン・プロフェッショナル・フットボールのナショナル・フットボール・リーグ(NFL)やメジャーリーグサッカー(MLS)のホームスタジアムとしても使用されており、2026年のW杯でも一部のスタジアムが使用される予定だ。大会期間中は、各スタジアムでグループステージから決勝トーナメントまでの試合が行われる。決勝戦はニュージャージー州イーストラザフォードのメットライフ・スタジアムで開催される予定だ。
- イーストラザフォード(ニュージャージー州)/メットライフ・スタジアム/82,500人収容
- パサデナ(カリフォルニア州)/ ローズボウル/88,500人収容
- シャーロット(ノースカロライナ州)/バンク・オブ・アメリカ・スタジアム/75,000人収容
- アトランタ(ジョージア州)/メルセデス・ベンツ・スタジアム/75,000人収容
- フィラデルフィア(ペンシルベニア州)/リンカーン・フィナンシャルフィールド/69,000人収容
- シアトル(ワシントン州)/ルーメン・フィールド/69,000人収容
- マイアミガーデンズ(フロリダ州)/ハードロック・スタジアム/65,000人収容
- オーランド(フロリダ州)/キャンピング・ワールド・スタジアム/65,000人収容
- オーランド(フロリダ州)/インター&コー・スタジアム/25,000人収容
- ナッシュビル(テネシー州)/ジオディス・パーク/30,000人収容
- シンシナティ(オハイオ州)/TQLスタジアム/26,000人収容
- ワシントンD.C./アウディ・フィールド/20,000人収容
