FIFAクラブワールドカップのトロフィー(2025) 写真:Getty Images

国際サッカー連盟(FIFA)が主宰するクラブワールドカップ(クラブW杯)2025が、この夏にかつてない新フォーマットで開催される。6月15日にフロリダ州マイアミのハードロックスタジアムで開幕されるこの大会は30日間にわたってアメリカ国内の12会場で行われ、決勝は7月14日にニューヨーク/ニュージャージー州のメットライフスタジアムで予定されている。

6つの大陸連盟から選出された全32クラブがアメリカに集い、現時点における世界最高のクラブチームの座を懸けて争う。クラブW杯が国際サッカーの新章を切り開くこの節目に、2025年大会の基本情報を紹介していきたい。


トヨタカップ 写真:Getty Images

クラブW杯誕生までの道のり

クラブ世界一を争う大会の起源は、1960年に創設されたインターコンチネンタルカップ(トヨタカップ)にある。欧州王者と南米王者による一騎打ち形式で行われたが、FIFA主催ではなく他大陸のクラブは参加できなかった。1990年代以降、アジア、アフリカ、北中米のクラブレベルの競技力が向上し、FIFAはより包括的な大会の必要性を認識するようになった。

2000年、FIFAは初のクラブ世界選手権(FIFAクラブ世界選手権・ブラジル2000)を開催し、6大陸の王者が参加した。だが、翌年以降は中断され、2005年にインターコンチネンタルカップを事実上統合する形でクラブW杯として再始動。以後2023年まで毎年開催されている。

そしてクラブW杯は2025年6月から新フォーマットに移行し、4年に1度32クラブが参加するトーナメントとして開催される予定だ。開催国はアメリカ合衆国。代表チームのFIFAワールドカップ(W杯)同様の形式を採用し、FIFAはこの大会をクラブレベルにおける世界一決定戦として位置づけている。


FIFA 写真:Getty Images

開幕日・決勝戦