さらに驚くべきことに、モスラ・フェントニは他のラディオドンタ類と比べ、体のサイズに対して最も高いエラ面積を持っていました。
これは酸素の少ない環境や活発な遊泳生活への適応だった可能性があります。
このように、モスラ・フェントニは小さいながらも、精巧かつ驚異的な環境への適応戦略を持っていたようです。
この発見は、節足動物の進化の初期段階においてすでに高度な多様化が始まっていたことを物語っています。
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参考文献
Manitoba Museum and ROM palaeontologists discover 506-million-year-old predator
https://www.eurekalert.org/news-releases/1083161
Ancient three-eyed ‘sea moth’ used its butt to breathe
https://www.popsci.com/environment/mothra-fossil/
元論文
Early evolvability in arthropod tagmosis exemplified by a new radiodont from the Burgess Shale
https://doi.org/10.1098/rsos.242122
ライター
千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。
編集者
ナゾロジー 編集部