鮮やかな緑色と何世紀にもわたる伝統を持つ「抹茶」は近年、健康効果の高いスーパーフードとして注目されつつあります。
抹茶には、脳の認知機能を高めたり、心身の病気を予防する効果があるとして期待されているのです。
では、抹茶は通常の緑茶や朝のコーヒーと何が違うのでしょうか?
目次
- 抹茶は緑茶や紅茶と何が違うのか?
- 抹茶を飲むメリットとは?
抹茶は緑茶や紅茶と何が違うのか?
緑茶や紅茶と同様に、抹茶も「チャノキ(学名: Camellia sinensis)」という植物の葉っぱから作られます。
ただ、緑茶や紅茶と異なるのは栽培法と加工法です。
緑茶は葉っぱを蒸気で加熱した後に乾燥させて揉み込むなどして作られ、紅茶は葉っぱを酸化発酵させて作られます。
一方で、抹茶は収穫の数週間前から遮光し、その後に石臼で粉末状にして得られるものです。発酵もさせません。
この独自の栽培法により、植物の化学組成が変化し、クロロフィルやアミノ酸といった特定の成分が増え、抹茶特有の風味と濃い緑色が生まれるのです。

抹茶は日本文化や禅の茶道と深く結びついている伝統的な飲み物ですが、実はその起源は中国にあります。
12世紀頃に仏教の僧侶によって日本に伝えられ、禅の瞑想の補助として用いられるようになりました。
やがて日本の茶文化の中で、特に正式な茶道において欠かせない存在となります。
健康面では、抹茶は緑茶や紅茶と同様に多くのメリットがあります。
特にフラボノイドを含むポリフェノール類が豊富で、強力な抗酸化作用が知られています。
さらに抹茶は葉をそのまま粉末として摂取するため、こうした有益な成分をより高濃度で取り入れられる可能性があります。
では具体的な効果を見てみましょう。
抹茶を飲むメリットとは?
抹茶は、抗酸化作用、抗菌作用、抗炎症作用、抗肥満作用、さらには抗がん作用まで、幅広い健康効果が期待されています。