当時から統一教会による霊感商法は日本国内で問題視されていたが、唯一、Jクラブからは清水エスパルスが2007年大会に参加した。清水側は「統一教会の主催なら出場していない。財団と教会は直結した関係と認識していない」との立場を取り、各方面から抗議を受けながらも出場している。
清水は、元フランス代表FWカリム・ベンゼマを擁するオリンピック・リヨン(フランス)や、元アルゼンチン代表MFフェルナンド・ベルスキを擁するリーベル・プレート(アルゼンチン)、元アイルランド代表FWケヴィン・ドイルを擁するレディング(イングランド)と対戦した(グループリーグ3戦全敗)。当然ながらテレビ中継などされるハズもなく、その試合結果も新聞をはじめ、国内の各サッカーメディアは“完全無視”を貫いた。
文鮮明氏はサッカー好きで知られ、自身がスポンサーとなり、Kリーグの城南一和天馬(現城南FC)を所有していた。しかし文鮮明氏が2012年9月に死去すると、統一教会グループはスポーツ関連事業から手を引き、同大会は廃止。城南のスポンサーからも下りることになる。これは文鮮明氏の3番目の妻で総裁を継いだ韓鶴子氏の意向が大きく反映されているという。

スルガ銀行チャンピオンシップ(2008-2019)
JリーグYBCルヴァンカップ(ルヴァン杯/旧ヤマザキナビスコ杯)王者と、南米のCONMEBOLコパ・スダメリカーナの優勝チーム同士が、ルヴァン杯王者のホームで行う一発勝負の大会。2008年から2019年まで開催され「スルガ銀行チャンピオンシップ」と呼ばれていたが、正式名称は「JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ王者決定戦」となる。
Jクラブが相手であるにも関わらず、南米クラブのサポーターが大挙して来日することでも知られる。2018年大会では、ヤンマースタジアム長居でのセレッソ大阪戦に臨むインデペンディエンテ(アルゼンチン)のサポーターが、道頓堀を埋め尽くしたことがニュースにもなった。