よってオリンポス山はかつて、火星の海に浮かんでいた超巨大な火山島だったと考えられるわけです。
古代の火星に海があったということは、もはや有名な話となっていますが、この位置まで海面だったと考えると驚きです。
チームはまた、オリンポス山から約1500キロ離れた別のタルシス地域の火山「アルバ・パテラ」にも同様の特徴を確認しました。
このことから、今では干からびているものの、タルシス地域は広い範囲にわたって海に覆われていたことが示唆されます。
本研究の成果は、将来の火星探査ミッションにおいて、火星の歴史と進化に関する新たな理解をもたらしてくれるかもしれません。
オリンポス山の周辺が広く海であったのなら、その地域の土壌を詳しく調べることで、初期生命の痕跡が見つかる可能性があるのです。
NASAの火星探査機がクレーターの底で「生物の骨」のような構造を発見!
全ての画像を見る
参考文献
The Biggest Volcano in The Solar System May Once Have Been an Island
https://www.sciencealert.com/the-biggest-volcano-in-the-solar-system-may-once-have-been-an-island
Olympus Could Have Been a Giant Volcanic Island in an Ancient Martian Ocean
https://www.universetoday.com/162537/olympus-could-have-been-a-giant-volcanic-island-in-an-ancient-martian-ocean/
Mars: Was Olympus Mons once a giant volcanic island?
https://www.cnrs.fr/en/mars-was-olympus-mons-once-giant-volcanic-island