それでもAIとの関係を求める人々 「AI恋人市場」の拡大
しかし、ザッカーバーグ氏は、テクノロジーの革新において常に時代を先取りすることで巨万の富を築いてきた人物だ。20年前にFacebookでソーシャルメディアの世界に躍り出て以来、InstagramやWhatsAppを買収し、その影響力を拡大してきた。
そして、AIロボットやチャットボットでサポートネットワークを構築するという彼のアイデアは、驚くべきことに、信奉者を増やしつつあるのも事実だ。中には、知的な機械を使って恋愛生活を向上させようとする人々もいる。今年2月には、アキと名付けたセクサロイド(性的な機能を持つロボット)と交際していると主張する男性が、その親密な関係の詳細を語り、まるでSF映画が現実になったようだと述べている。彼は「固定観念とは裏腹に、特に境界線を設定することに関して、私は社交的な場面でより有能になった」とさえ語っている。
2023年には、「AI恋人」市場の評価額は約29億ドルに達し、多くの男女がこれらの人工的な伴侶に夢中になっているという。2023年に仕事や私生活でAIを利用したと答えた女性は35%だったのに対し、男性ではその数字が54%に上った。ザッカーバーグ氏が友情の未来を予測しようとしているように、2016年のある研究では、2025年までに女性は人間よりもロボットと多くのセックスをするようになるだろうと予測されていた。

(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI),『TOCANA』より 引用)