影の機関ARIAが進める「太陽光遮断」プロジェクト

 イギリス政府が、ジオエンジニアリングによる太陽光遮断を含む研究プロジェクトに7500万ドル(約115億円)を出資したことが明らかになった。この資金を受け取ったのは、2021年に創設された英国先端研究発明庁(ARIA)という、透明性の低さから“影の政府機関”とも呼ばれる存在である。

 ARIAは、米国防高等研究計画局(DARPA)をモデルに設立され、2023年から本格始動。気候変動、AI、神経科学といったリスクは高いが革新的な技術に焦点を当て、通常の研究機関では扱いにくい分野を推進している。

 だがその一方で、情報公開請求の対象外とされていることから、英国メディア協会をはじめとした団体が懸念の声を上げており、設立当初から議論を呼んできた。