僕は昔1990年の「大阪花の博覧会」に小学生の時に行った記憶がある(今回の万博よりはグレードが下の大会らしいですが)んだけど、特に「人気パビリオン」って感じじゃなかったあるマイナーパビリオンにハマって、一日に3回ぐらい入場して楽しんだ記憶があるんですよね。
中で選択肢を選ぶとそれに応じてストーリーが変わっていって、来場者はそれぞれのストーリーの延長の部屋に入っていくんだけど、最後のところで一つに集まって大団円っていうパビリオンだった。
「チェコスロバキア館」だった記憶があるんだけど(違うかも)、検索しても出てこない・・・ってぐらいマイナーなパビリオンだったんですが、当時も「最人気パビリオンは6時間待ち」とかだったからこそ、むしろ「誰も知らない掘り出し物」に出会えた、という因果関係はあったと思います。
それでも、「日常の延長では出会わない異文化体験」として、今だに個人的に思い出すぐらいの体験になってるんで、関西でお子さんがいるなら、一度は連れてったげて、その子が「盛りだくさんすぎる中から何に出会って興味を持つか」の運命に任せてあげるといいと思います。
つまり、なんせ万博はあまりに「全部盛り」すぎるイベントだから、「世間的に有名な」じゃないところでも「自分が」楽しめる場所を見つけることができるはずなんですね。
そういう精神で楽しむつもりで、行ける人はぜひ行ってみることをおすすめします。
「大屋根リング」とかも、まあ観点によっては無駄遣いっちゃ無駄遣いでしょうけど実物見るとやはり単純に圧倒されるデカさがあって良かったです。木造建築の国の威信、みたいなのを感じて、来場者はだいたい高評価の人が多いと思います。(この朝日新聞の記事によると、リングについて来場者の61.3%が「とても満足」、25.1%が「やや満足」と答えたらしい)
京都の清水寺とかを思い出すような、日本人なら自然と見慣れてる木造の建築構造が、街なかにあるコンクリートの構築物よりもさらに圧倒するようなスケールでドッカーンと建っていて、世界各国から集まってギュウギュウに林立しているパビリオンたちをグルリと取り囲んでいるのを見ると、そのこと自体が何か自分の中の常識を更新してくれる感じがありました。