例えば、MF遠藤航(リバプール)、MF久保建英(レアル・ソシエダ)、ドイツ代表MFジャマル・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン)などがこの履き方をしている。

ロング履き派
三笘薫、キリアン・ムバッペなど
膝上まで長くソックスを引き上げて履く「ロング履き」。脚線美が際立つが、もちろんそんなつもりでプレーしているわけではない。
倒されたりスライディングタックルをしたりした際に、膝を擦りむきにくくなる。また、ヒザ下で折らないことで膝関節部分の締め付けが弱まる一方で脚全体は引き締まる。コンプレッションソックスであれば、ブレが抑えられて負担が軽減され、筋肉や骨格をサポートできるとも言われている。また、皮膚の表面を覆う面積が広くなるため、保温効果もあり寒冷地に向いている。軽快に疾走して豪快に転倒するスプリンタータイプのアタッカーによく見られる。
例えば、MF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)やFWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリード)などがこの履き方をしている。

ルーズ履き派
中村敬斗、ジャック・グリーリッシュなど
ソックスをできるかぎり下げて、ふくらはぎを露出させる「ルーズ履き」スタイル。少数派で、日本代表ではFW中村敬斗(スタッド・ランス)がいる。イングランド代表MFジャック・グリーリッシュ(マンチェスター・シティ)は、かなりギリギリの際どいところまで下げておりドキドキする。
肌が露出されていて涼しくなるため、暑い国でこのタイプの選手は生まれやすい。また、技巧派の選手に多い傾向があり、できる限り小さいすね当てを好む。
すね当てには、アンクルガードと一体化しているものもあるが、アンクルガードはルーズ履き派にとって邪道だ。ソックスとすね当ては保護のためのものなので、身体を張るのではなく技術で勝負するという意志の表明。もしくは、防御力を下げて攻め気を強調する。リラックスした印象になるため、軽快なプレーや精神性がファッションの特徴に表出していることも考えられる。
