ところが北米では月給は少なく、一番多いのが月2回払い、次に2週間ごと払い、あとは週休とか、日給になりますが、なぜ、月給が少ないかといえば貰ったマネーを一か月間きれいに使う管理できないため、頻繁に給与を出すことで給与日前の金欠を避ける、という意味があります。故に月給の人は上級マネージメントクラスの方だけという会社も多いはずです。昔は給与が木曜日とか金曜日に支給され、それで週末飲んでしまう、という生活をした人が多かった頃の名残であります。
その点、日本人はしっかりしており、特に家計を守る主婦の存在は大きかったと思います。ところが最近は共稼ぎもあり、お金の管理が夫婦により様々な形態になっています。純粋にお互いに稼いだものを一つの口座に入れて共同名義で仲良く管理、なんていうのは初期の共同生活物語のようでかわいいもの。俺の稼ぎは俺のモノ、私の稼ぎは私のモノで夫婦生活は双方が10万円ずつ家計に入れるといったところもあります。すると余ったお金は男は飲み屋で散財し、ギャンブルで浪費、女性はブランドものの買い物かしっかりへそくりを貯めるのでしょう。
先日、私の東京の外国人向けアパートを退去したロシア人夫婦。コロナ中に日本の永住権も取り、ついに世田谷区に戸建ての家を買ったと。退去の日にロシア人の奥さんが「このアパートに入って5年間、頑張って2人で働いたのでどうにか買えました!」と嬉しそうでしたが、はて、いったいどうやって貯めたのか、すごいなと思います。
大金を手にしたとき、その扱いに困るケースで最も多いのが退職金でしょう。私はゼネコンが倒産して一時的に銀行管理の会社に転籍してその後、独立したのですが、ゼネコンの退職金と銀行管理の会社の退職金が同じ年に支給された関係で給与を含めカナダの確定申告では5千万円以上ありました。私はそれを全部つぎ込んで今住んでいるコンドミニアムを買いましたがその時私は41歳でまだ働ける年齢でしたからそういう全額注入という強引なやり方も可能だと判断しました。