このTRAの本場はイギリスだったが、英国最高裁は先月4/16、判事間で割れることなく全員一致で、その主張を否定した。性別をトランスする権利は個々人にあるが、それは社会における「生物学的な性別」を無効にしないというあたりまえの話で、目下の労働党政権も歓迎している。
最高裁は16日、「2010年平等法における『女性』と『性別』という用語は、生物学的女性と生物学的性別を指す」との判断を判事5人による全員一致で下した。
ブリジット・フィリップソン英女性・平等担当相は22日、BBCに対し、最高裁判断は、トランス女性は男女共用トイレなどの代替設備がない限り、男性用トイレを使用しなければならないことを意味すると述べた。
さらにITVニュースで、トランスジェンダーの人々を含むすべての人々が利用できる安全で適切な場所を企業が確保することを望む」と付け加え、トランスジェンダーの人々も「尊厳と敬意をもった扱いを受けるべきだ」と述べた。
これに対して、日本(のとくにSNS)でTRAの旗を振ってきた学者たちは、総じてダンマリだ。いまほど公開書簡(Open Letter)を発して、堂々と自らの認識を語るべきときはないのに、そうした動きは目にしない。