これは人の子供が親と再会したときと同じ行動で、ネコが飼い主に対して絆や友情を持っていることを示しています。

その証拠に、アーサーの他にもネコが飼い主を救った事例はいくつも報告があります。
たとえば2012年2月、プリン(Pudding)というネコは、飼い主の女性が寝ている間に糖尿病を原因とする意識不明の状態に陥ったとき、いち早く気づいて彼女の上に飛び乗り、目が覚めるまで体を揺すり続けました。
さらに同居していた彼女の息子を部屋まで呼びに行き、これによって母親の異変に気づいた彼が救急車を呼んで、無事に一命を取り留めたのです。
また2014年5月には、タラ(Tara)というネコが飼い主の4歳の男の子を襲っていた野良犬を撃退するというニュースが話題となりました。
こうした事例からも、ネコがちゃんと飼い主やその家族に愛情を感じていることが分かります。
皆さんの中にも、飼いネコの愛情や絆を感じた瞬間は多々あるでしょう。
やはりネコはイヌと並んで、私たち人間の最良のパートナーなのです。
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参考文献
Cat Dies Defending Family from One of Australia’s Most Venomous Snakes
https://interestingengineering.com/culture/cat-dies-defending-family-from-australias-most-poisonous-snake
3 Ways in Which Some Cats Are Protecting Humans
https://www.petful.com/behaviors/cats-protect-people/
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。