木質バイオマス発電も例外ではありません。一時もてはやされ、大手企業の参入も相次ぎましたが、木材チップの価格高騰や設備不具合、事故などにより、維持費がかさみ経営が立ち行かなくなっています。2025年1月には「新宮フォレストエナジー」が破産し、運営放棄が相次いでいます。

さらに問題なのは、倒産後の発電設備の後始末です。太陽光パネルには有害物質が含まれており、撤去費用も高額です。放置されたメガソーラー設備は景観を損ない、自然環境を破壊し、生態系にも悪影響を与えています。環境に優しいはずの再エネが、かえって「負の遺産」となりつつあるのです。