2024年度、再生可能エネルギーを主力とする発電事業者の倒産や廃業が過去最多となりました。法的整理された倒産件数は前年度の2倍となる8件、休廃業・解散を含めると52件にのぼり、再エネ市場の現実が露わになっています。中でも太陽光発電と木質バイオマス発電が多く、採算の悪化や制度の見直しが影響しています。

参照:再エネ発電事業者の倒産件数が過去最多、太陽光・木質バイオマス苦境 維持コスト増で 産経新聞

太陽光パネルの設置例 資源エネルギー庁HPより

太陽光発電については、FIT(固定価格買取制度)による高額買い取りを前提としたビジネスモデルが破綻しつつあります。

そもそも、利益が確実に見込めるのであれば、電力会社が率先して参入していたはずです。実際には、設備維持や土地確保に莫大なコストがかかるうえ、FIT価格の引き下げで収益が見込めず、破綻する事業者が続出しています。