親と十分な愛着関係を築けなかった人々は、幼少期に「自分は他人に頼ってはいけない」「一人でなんとかするしかない」という信念を抱きやすくなります。
その結果、誰かに依存される状況、つまり親になることを本能的に避けようとします。
つまり、子供を持たずに自由を保ちたいという願望は、実は幼少期に形成された「親に頼れないから、自分で何とかするしかない」という深層的な自己防衛から生じている可能性があるのです。

ちなみに不安型の人たちは、回避型の人たちとは違った傾向を示していました。
彼らは、「自分は子育てに向いていない」「子どもを傷つけてしまうかもしれない」といった自責的な理由を挙げる傾向がありました。
研究でチームが述べるとおり、今回の研究は、「親への回避型の愛着スタイル」と「子供を持たないこと」について、因果関係ではなく、あくまで関連性を示すものにとどまっています。
その関係は複雑で双方向性がある可能性もあります。
つまり、「子供を持たない選択をすることで、親との感情的な距離ができる」可能性もあるわけです。
それでもこうした研究は、「子供を持とうとしない人が多い」という課題に取り組むうえで、重要な観点を与えてくれます。
まず目を向けるべきなのは、現代の親と子供の関係であり、そこを改善することが、いずれ出生率の増加に繋がっていくのかもしれません。
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参考文献
Avoidant attachment to parents linked to choosing a childfree life, study finds
https://www.psypost.org/avoidant-attachment-to-parents-linked-to-choosing-a-childfree-life-study-finds/