コメ価格が高騰するなか、環境の変化による品質低下が懸念を示す専門家もいますが、世界的にはコメの生産量は増加傾向にあります。2023年から2024年にかけては3%増加しており、供給不安は日本固有の政策問題が大きな要因とみられます。

にもかかわらず、関税の影響により1俵(60キロ)あたりの価格の多くが関税分で、5キロで約1700円の負担となります。年間300キロのコメを消費する4人家族では、関税だけで10万円以上を余計に支払っている計算になります。

国民の多くは「食料危機には国産が必要」と考えますが、過度な農業保護や非効率な支援策が続けば、財政と消費者の負担は今後も拡大する一方です。農業を守ることと、生産性の低い構造を温存することは別問題であり、構造改革や輸入自由化を含めた現実的な議論が求められています。