本を読むのにどれだけ真剣に読めるか、というのがあります。その理解度を維持したまま2-3か月後にその本の話が出来るか、という課題に挑戦されたら良いと思います。案外出来ないものです。なぜなら書籍を一気読みすることはあまりなく、1週間とか場合によっては1か月もかけて読むと情報が断片的になり記憶と情報の整理が難しくなるのです。私は年間50冊程度読みますが、しっかりした印象や記憶に残るのは3割程度しかないと思います。これは私の集中力が足りないとも言えるし、読んだ本がくだらなかったのかもしれません。

ただ、東大生は「お前、あの本、どう思う?」という議論をするチャンスは多いとも言えます。読後に議論をするとその記憶はすさまじく強く植え付けられ、後々記憶を引っ張り出しやすくなります。つまり東大がポイントではなく与えれらた機会をいかにうまく活用するかで人生はいかようにも花開くのです。その際、固定概念を一旦捨てることも重要だと思います。その点、日本人は世界の中でも優秀な人種のひとつであり、東大卒と同じように高いレベルの探求心を持ち、議論をすることで切磋琢磨出来るともいえそうです。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年5月5日の記事より転載させていただきました。