もし高さに違いがあるなら、③に戻り、砂の量を調整します。
④鍋と鍋の隙間を砂で埋めます。
⑤砂に水を注ぎます。

⑥小さな鍋の中に食品を入れ、陶器または濡れ布巾を被せます。
⑦二重ポット式冷蔵庫は乾燥した通気性の良い場所に保管します。

⑧砂の湿気を定期的にチェックし、乾燥しているなら水を追加して湿らせます。
通常、1日に2回は水を追加する必要があります。
このように二重ポット式冷蔵庫は誰でも簡単に作れます。
では、これほど簡単な構造で、内部の食材を冷せるのはなぜでしょうか?
「二重ポット式冷蔵庫」が砂と水で食料を冷やせる理由
この冷蔵庫は、気化熱による冷却効果を利用しています。
気化熱とは、水が液体から気体に変わる際に使用される周囲のエネルギーのことであり、水が蒸発するときには、周囲の熱を奪って温度が下がります。
例えば、汗の蒸発で体温が下がったり、地面に打ち水することで涼しくなったりするのも気化熱による冷却効果が関係しています。

同様に、二重ポット式冷蔵庫の砂を常に湿らせておくと、その水分が蒸発する際、鍋の中の食物を冷やすことができるのです。
当然ながら、水が蒸発しなければ冷却されないので、蒸発しにくい湿度の高い気候ではうまく機能せず、対照的に、風通りがよく乾燥した気候では高い効果が見込めます。
冷却効果の程度は環境によって異なりますが、望ましい環境では、鍋の中を4.4℃まで冷却することが可能です。