コーヒーを古くから親しんでいる地域では、経験的に酸味や苦味の強いコーヒーが苦手な人は、塩をひとつまみ追加することで、マイルドでやわらかい味わいを楽しめることが知られているのです。

大量の砂糖で苦味をごまかすより、ひとつまみの塩で苦味をごまかす方が健康的かもしれません。
ちなみに筆者も濃いめのコーヒーを作り、ブラックコーヒーと塩入りコーヒーを飲み比べてみました。確かに塩入りコーヒーでは、飲んだ後の舌に残る強い苦味が緩和されており、後味がスッキリしたように感じました。
ポイントは塩が「ひとつまみ」であることのように思えます。
ひとつまみの塩であれば、しょっぱさを感じることもなく、コーヒーの苦味だけを軽減できるようです。
塩入りコーヒーの効果を扱ったジェームズ・ホフマン氏のYouTube動画のコメント欄には、「(塩入りコーヒーを)試してみると、控えめに言っても衝撃を受けました」といった感想が並んでいます。
簡単に検証できることなので、興味を持った人は一度試してみるといいでしょう。
ぜひ、苦すぎるコーヒーを淹れてしまった際には、少量の塩の追加を試してみてください。
全ての画像を見る
参考文献
Why People Are Putting Salt In Their Coffee Instead Of Sugar
https://www.iflscience.com/why-people-are-putting-salt-in-their-coffee-instead-of-sugar-68728
元論文
Salt enhances flavour by suppressing bitterness
https://www.nature.com/articles/42388
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。