世界各地で進む“ベビーバスト”の現実
1960年代には5.3だった世界の合計出生率は、2023年には2.3まで低下。韓国では世界最低の0.87を記録し、日本、中国も同様に出生率が急落している。イギリスのイングランドとウェールズでは、2013年から一部地域で60%もの出生率減少が見られ、女性一人あたりの子ども数は平均1.44人と、過去最低を更新した。
こうした傾向は、教育やキャリア志向の高まり、生活費の高騰、結婚や出産に対する価値観の変化が複雑に絡み合って引き起こされている。出生率の低下が続けば、労働人口の不足、税収減、高齢化の加速といった課題が各国を襲うことになる。