これは彼らが化石として保存されやすい草原状の地形に生息していたためだと考えられます。
一方で、川辺を好むハドロサウルス類(カモノハシ恐竜)は、堆積物がたまりにくい場所に生息していたため、記録に残りにくかったと推定されます。
このように、地形や生息場所の違いが化石記録の差に大きく影響を与えていたのです。
研究主任のアルフィオ・アレッサンドロ・キアレンツァ(Alfio Alessandro Chiarenza)氏は、次のようにコメントしています。
「恐竜は白亜紀の終わりに、避けようのない運命として絶滅したわけではなかった可能性があります。
つまり、もしあの小惑星が衝突していなければ、恐竜たちはいまも哺乳類やトカゲ、そして彼らの子孫である鳥たちと一緒にこの地球で生きていたかもしれないのです」
しかし恐竜たちがその後もずっと生き続けていれば、哺乳類たちの台頭もなくなり、私たち人間も生まれていなかった可能性があります。
あの時、小惑星の軌道がちょっとでもズレて、地球を外れていたら、地球の生物史は今とまったく異なる道を歩んでいたでしょう。
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参考文献
Dinosaurs’ apparent decline prior to asteroid may be due to poor fossil record
https://www.ucl.ac.uk/news/2025/apr/dinosaurs-apparent-decline-prior-asteroid-may-be-due-poor-fossil-record
Dinosaurs might still roam Earth if it weren’t for the asteroid, study suggests
https://www.livescience.com/animals/dinosaurs/dinosaurs-might-still-roam-earth-if-it-werent-for-the-asteroid-study-suggests