結婚の観念が変わってきており、結婚の法的契りが面倒くさいことから同棲(=パートナーの関係)もごく当たり前の生活形態なのです。もっと言えば昔は見合いだろうが、戦前の写真花嫁だろうが、とにかく家同士の結婚の発想が根本にあり、結婚が社会人になるプロセスの一環という扱いだったと思います。昔の母親は娘に「あんた、いつ結婚するの?」「あんた、いつ子供出来るの?」と娘を生む機械のごとく攻めたてるような親の発言も日常的に聞こえてきたのが事実です。
一方、社会が進化し、女性の社会進出が当たり前になります。女性の高等教育へのシフトが進み、かつては嫁入り修行学校とまで揶揄された女子短期大学は全国的に閉鎖が進み、四年制大学への就学率が伸び続けています。つまり女子の高学歴化ですが、女子が自立すると男を見る目が厳しくなるのは当然で、同年代に適当なのがおらず、結婚すらままならないわけです。また、男女ともに恋愛関係⇒結婚⇒あなたの子供が欲しいわ、にならず、「お互い、仕事をしながら一緒に生活してみようかね?」という一種のお試し期間である同棲が双方の相性を見定めるには最適なプロセスとして選ばれつつあるとも言えます。
私がやり取りするEmail。女性で旧姓のメアドのままの方は結構いらっしゃいます。なぜ、と聞けばいくつか理由はあるのですが、最大のポイントは「メアドを変えると大変!」というのが理由のようです。逆に何年もやり取りしていない女性に久々にメールを送っても結婚して姓名の変更でメアドを変えられたのか、エラー表示となればその人とはそれでプツっと切れてしまうのです。
昔はEmailとかSNSなんてなかったのです。利便性だけ考えても性別が変わるというのは実に面倒な仕組みなのです。夫婦別姓問題、賛成派は実は男性の方が多いというのが各種民間調査ででているのですが、内閣府の調査で姓名が変わるのが嫌と答えたのは女性が25.6%、男性11.1%となっています。世論では夫婦別姓への地ならしは出来つつあるとみています。