燃える矢と巨大な椀?(忠清道)
同じ日の正午近く、忠清道(チュンチョンド)の都市では、住民たちが別の奇妙な光景を目撃していた。燃える矢のようなものが空を貫き、北へと移動していったのだ。その数分後、今度は山の方から、巨大な椀、あるいは砂時計のような形をした物体が飛んできたという。
『朝鮮王朝実録』のデータベース(国史編纂委員会)には、この時の記録が現代語訳で残されている。「正午頃、空に火のような光が観測された。それは大きな椀のような形をしており、南東から現れ北へと飛んでいった。非常に大きく、矢のように動いたが、しばらくすると火のような物体は徐々に消え、青白い煙が現れて広がり、曲線を描いて飛び、長い間消散しなかった。雷や太鼓のような音が天地を揺るがし、その後止んだ」。時刻は午時(午前11時~午後1時)と記録されている。

(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI),『TOCANA』より 引用)