ポルトガルリーグのクラブからA代表で活躍する選手と言えば、現在首位を走るスポルティングCP所属のMF守田英正が思い浮かぶ。しかし、同国リーグで活躍する日本人選手は他にもいる。
ジル・ビセンテ所属のMF藤本寛也は、2020年の夏に当時J2の東京ヴェルディより同クラブへ移籍。初年度から27試合に出場しゴールもマークしている。ポルトガルで5年目を迎えた今季は、現時点でリーグ戦30試合に出場し5ゴール5アシストと多くの得点に絡んでいる。
しかし、過去A代表での出場はおろか招集すらない藤本。もちろん、それだけ現在のA代表における中盤の攻撃的ポジション層が厚いことが窺い知れるわけだが、欧州における経験と実績から一度は試してほしい選手である。

松木玖生(ギョズテペSK/トルコ)
昨夏イングランドのサウサンプトンへと完全移籍し、現在はトルコのギョズテペSKへと期限付き移籍で武者修行中のMF松木玖生。2022シーズンに高卒でFC東京へと加入し、開幕戦から先発でデビューを果たした大物ルーキーも21歳となり、そろそろA代表デビューがあってもいい頃合いだろう。
ギョズテペではここまでリーグ戦26試合出場2ゴール4アシスト。途中出場が多い中で見事な働きぶりを見せている。さらにトルコ国内のカップ戦では6試合で4ゴール1アシストと大車輪の活躍で4強入りの立役者となっている。
昨年行われたパリ五輪への出場は叶わなかったが、海外の活躍により自信はより深まっていることだろう。A代表のボランチでは、MF遠藤航(リバプール)やMF守田英正といった百戦錬磨の選手たちが主力を務めているだけに割って入るのは容易ではない。まず国内組が主体となるE-1選手権で成長ぶりと現在の実力を見てみたいものだ。
