写真:Getty Images

2026年に開催されるFIFAワールドカップ(W杯)へ8大会連続8度目の出場を決めた日本代表。6月にアジア最終予選の残り2試合が予定されているが、その約一か月後に控えているEAFF E-1選手権にも注目が集まっている。

日本が過去に2度優勝を成し遂げているこの大会は、これまで主に国内組のアピールの場としてJリーグで活躍する選手たちが数多く出場してきた。しかし、日本代表を率いる森保一監督は今大会に向け国内組メインとしながらも一部海外組の招集も視野に入れていることを示唆している。

たしかに昨今の代表メンバーは、海外組がメインとなりながらもその内訳をみるとイングランドやドイツ、フランスといったいわゆる5大リーグで活躍する選手が中心となり、その他リーグの選手は招集から漏れることも少なくなかった。ゆえに国内組に加えこれまでA代表とあまり縁のなかった海外組の招集が叶えば、W杯本大会に向けてさらなる強化あるいは戦力発掘の機会になり得ると言えよう。ここでは、E-1選手権での招集が期待される5大リーグ以外のクラブで活躍中の選手たちを4名紹介していく。


鈴木唯人 写真:Getty Images

鈴木唯人(ブレンビーIF/デンマーク)

2023シーズン途中に当時J2の清水エスパルスからデンマークに渡ったMF鈴木唯人。同年7月まで所属していたフランスのストラスブールでは出場機会を満足に得られず、一度目の海外挑戦は成功とは言い難いものとなった。しかし、ブレンビーIFへの加入は自身の価値を高めるに十分な成果を得られるものとなっている。

加入初年度の昨季はリーグ戦26試合出場で9ゴールをマークし主力として躍動。さらに今季、ここまで28試合に出場して10ゴールをマークするなど、すでに前年を超える活躍を見せている。

2022年に20歳でA代表に初選出されており、昨年6月のミャンマー戦でデビューも済ませている鈴木だが、以降は代表での出番は得られていない。A代表の前線にはMF三苫薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)やMF久保建英(レアル・ソシエダ)というように、特に5大リーグで活躍する選手が多く、比較対象は確かに強大だ。それでも、欧州クラブで着実に数字を伸ばしている23歳にぜひともチャンスを与えてほしいものだ。


藤本寛也 写真:Getty Images

藤本寛也(ジル・ビセンテ/ポルトガル)