『文藝家協会ニュース』25年4月号、6頁 算用数字に改め、強調を付与

「声明」とはメディアでも多少報じられた以下のもので、それを踏まえた投稿が『文藝家協会ニュース』にあったのは、私も確認済みだ。これに対して、元となった声明の文責(他2名との共同)を負う山内氏が応答し、両者で論争になる。

LGBTQ+差別に反対する小説家の声明

山内 笙野さんの原稿を読んだ会員に、男性から女性に性転換されている方がいらした。当事者としてこれを読まれてすごくショックを受けられたと。で、「こういうものをここに載せるということは、協会がこの考え方を、OKしてしまっている」とその方は認識されて、「そんな協会だったらいたくない」と退会されてしまったんです。 このことで私が思ったのは、どういう主張をどういう方が言ってもいいんだけれども、この協会ニュースに掲載するのはいかがなものかということだ。

笙野 協会ニュースに載せる意図とはまず、従来マスコミが報道してこなかったこと。私の〔21年11月の〕投降後、ようやくBBC、ガーディアン、産経新聞が報道するようになった。しかし、このときまでは報道機関によるものはない。 ここは物書きの団体だ。メディアに通ずることができる。すでに成人している当事者の御不快以上にどうしても伝えなければいけない事実がある。例えば〔拙速な性転換による〕子供の医療虐待。

6頁(段落を改変) Guardianは英国の左派系高級紙

理があるのは笙野氏だ。まず、①個人が投稿する欄の見解は「その人のもの」であり、協会の公式見解とは別なのだから、両者を混同して退会する人は意見の多様性を認めていない。