178cmと決して大柄ではないが、空中戦に強く背後への飛び出しからのシュートやエリア内の混戦からなど高い決定力を持つのが強み。チャンスメイクに長けた前線の選手が多い鹿島では、今後もより特徴を活かした場面が増える期待も十分にある。その上で、現時点での数字を考慮して評価を「5」とした。残念ながら直近の3試合は欠場となっているが、今季はどこまでゴール数を伸ばすのか楽しみだ。そして今季こそ得点王の座を掴めるか注目だ。

DF小池龍太
評価:★★★★★
今冬鹿島に加入した新戦力の中では、早くも得点量産体制に入っているFWレオ・セアラに目が行く。しかし、DF小池龍太の活躍ぶりも決して忘れてはならないだろう。横浜F・マリノスでJ1リーグ優勝を知る小池は、2023シーズンに右膝蓋骨骨折の大怪我を負いそのシーズンはリーグ戦の出場が叶わず、昨2024シーズンも7試合の出場に留まっていた。しかし、新天地の鹿島で迎えた今季の小池は、これまで2シーズン怪我に苦しんだとは思えないほど質の高いプレーを披露し続けている。
本職は右サイドだが、左サイドやボランチもこなすユーティリティ性が売り。それゆえ鹿島でも右サイドが主戦場ながら気の利いたポジショニングで周囲を活かすプレーが際立つ。第3節のアルビレックス新潟戦ではボレーシュートでゴールも決めており、その他すでに3つのアシストをマークしていることからもチーム内における重要性が窺えることから評価を「5」とした。

DFキム・テヒョン
評価:★☆☆☆☆
日本代表としても経験豊富なDF植田直通と屈強なフィジカルと質の高いフィードが特徴のDF関川郁万という鉄板の2枚がいる鹿島のセンターバック。その一方でサブが手薄な印象があった。そんな鹿島の守備陣に厚みを持たせるべく、今冬DFキム・テヒョンが加わったが残念ながらここまではリーグ戦6試合に途中出場という状況。いずれもゲーム終盤のわずかな時間の出場に留まっている。YBCルヴァンカップではフル出場を果たしているが、現時点では鹿島のセンターバック2枚看板の地位を脅かすには至っていないことから評価を「1」とした。
