実力を身につければ、それに比例して収入を高めていくことができる業界
建設業界関係者はいう。
「大手ゼネコンの給与水準は他業種の上場大企業と同じ水準ですが、中小の建設事業者は利益が出にくい構造があります。きちんと利益を確保しようとすると見積金額が高くなり、お客さんは複数社から相見積もりをとって比較するので、他社に競り負けてしまいます。各社が足並みをそろえて適正な利益水準を前提とする見積金額を提示するようになれば、建設業者社員の待遇は改善されていくかもしれませんが、受注優先で安さをウリにする業者も少なくないので、なかなか難しいです。たとえばトイレ修理など特定の分野を専門にする業者が、大量仕入れによるコスト削減やインターネットの活用によって利益率を上げていくというケースはあるかもしれませんが、すべての中小事業者が積極的な改革を進めていくというのは簡単ではないように感じます」
別の建設業界関係者はいう。
「努力して実力を身につければ、それに比例して収入を高めていくことができる業界ではあると思います。高卒でも大卒の会社員並みの収入を得ている職人は多いですし、地方であれば30代の職人が年収700~800万円を得て戸建ての持ち家で家族4人で生活するというモデルは普通にあります。その意味では夢がある職種といえるかもしれません」
(文=BUSINESS JOURNAL編集部、協力=山本悠太/加藤装飾株式会社)
提供元・Business Journal
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