まず、スペインとポルトガル両国の発電状況を見ていきます。スペインでは2025年4月28日13時ころに発生した停電により、約15GWの需要低下が発生し、発電設備も停止、もしくは送電網から切り離されました。その後はガス火力、揚水水力で発電量を回復させました。原発は停止したままです。 pic.twitter.com/v5qkXqq1zq
— 分電でんこFC(電力・エネルギー業界応援) (@denkochan_plc) April 29, 2025
スペインとポルトガルで発生した大規模停電は、南西部エストレマドゥーラ州にある太陽光発電設備が発端とみられています。事故原因の特定には数カ月かかる可能性があり、現時点ではサイバー攻撃や異常気象の影響は否定されています。事故発生時、電力供給の約78%は再生可能エネルギーと原子力によって賄われていました。サンチェス首相は「再生可能エネルギーの過剰供給や原発の出力低下が原因ではない」と強調しています。
スペインとポルトガルの大規模停電の原因、「おそらく」事故の発端は、南西部エストレマドゥーラ州にある太陽光発電設備とイタリアでも報道されている。「おそらく」の段階で、停電を引き起こした障害の原因特定には数カ月かかる可能性があるとの見方。今わかっていることは、… pic.twitter.com/r3dHnZIuen
— ヴィズマーラ恵子🇮🇹 (@vismoglie) April 29, 2025
しかし、停電の背景には、「慣性力」のない再生可能エネルギーが主流になったことで、局所的なトラブルが広域停電に拡大しやすくなっていることも指摘されています。
スペインのブラックアウトの原因は再エネではないが、「慣性力」のない再エネは停電に弱く、局所的な停電が広域に拡大した。 Fq4YCo38
— 池田信夫 (@ikedanob) April 29, 2025