一方で、二足歩行は「加速」と関係していると分かりました。

多くの種で、二足歩行の方が四足歩行よりも、加速しやすかったのです。

研究チームは、「トカゲが加速を追求すると、重心が後方に移動し、自然に前足が地面から離れる」と考えています。

ちょうどバイクがウィリーするかのように、「加速」を求めた結果、前足が浮いてしまうというわけです。

そしてエリマキトカゲのような一部の種は、「その加速に伴う変化を受け入れ、二足歩行を定着させた」可能性があります。

確かに、「加速を追求した結果、二足歩行になる」という考えは、エリマキトカゲが捕食や逃走の際に二足歩行することと合致しているように思えます。

彼らは生きるのに必死であり、それゆえ「加速」を求めているのです。

ちなみに二足歩行するトカゲとして有名なのは、エリマキトカゲだけではありません。

水の上を走る「あのトカゲ」も有名です。

水の上を二本足で走るトカゲ「グリーンバジリスク」

二本足で走ることができるのはエリマキトカゲだけではありません。

この動画のように、水の上を二本足で走ることのできるトカゲも存在します。

そのトカゲとは、グリーンバジリスク(学名:Basiliscus plumifrons)です。