トルコにある人里離れた村「ギョコヴァ」。イスタンブールから約720km離れたこの小さな村では、人口約120人の半数以上が耳が聞こえず、話すこともできないという、深刻な聴覚障害・言語障害の問題を抱えている。医師や科学者たちも、その原因を特定できずにいるという。
トルコの新聞『ヒュリエット』によると、村では手話が主要なコミュニケーション手段となっているが、それは同時に、外部との交流を困難にしている。
【こちらの記事も人気です】
「健常者はほとんどいない」村長の嘆き
地元の村長エイプ・トズン氏は、「私たちはコミュニティとして手話に頼ることを学んできたが、外部の人間はコミュニケーションに苦労する」と語る。「健常者はほとんどいない」と彼は嘆く。
村人のサティ・トズンさんも、「私には障害を持つ子どもが4人いて、そのうちの1人には3人の子どもがいるが、全員が耳が聞こえず話せない。義理の姉にも障害を持つ子どもがいる。この村は完全に障害を持っているようなものだ」と、村の厳しい現実を語る。