関係者の相次ぐ死… 偶然か、呪いか?

 作者自身の解説によって、呪いの伝説は解明されるかに思われた。しかし、ストーンハム氏がインタビューで語ったある奇妙な事実が、意図せずして伝説をさらに増幅させることになる。それは、この絵画を最初に展示したギャラリーのオーナーと、それを評価した美術評論家が、絵画の展示から1年後に相次いで亡くなっている、というものだった。

 これはほぼ真実である。美術評論家のセルディスは、批評を発表した翌年の1978年に自宅アパートで遺体で発見された(警察によれば自殺とみられる)。ギャラリーオーナーのチャールズ・ファインガルテンは、絵画が売却された1年後の1981年に亡くなっている。そして、奇妙な偶然はこれで終わらない。最初の購入者である俳優ジョン・マーレイは、1983年頃にこの絵画を手放したとされるが、その1年後の1984年に亡くなっているのだ。最終的に、この絵画はeBayで1025ドルで落札された。

eBayに出品された「呪いの絵画」 – アートと都市伝説、恐怖のマーケティングが生んだ謎
(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI),『TOCANA』より 引用)