仕掛けを流し始めて20分程度経過したあたりで、とてつもないスピードでラインが出て、剛健なロッドが大きくしなった。「食った食った!」と声が掛かり、船内では一気に臨戦態勢に。待ちに待ったビッグヒットだ。

クロマグロと死闘
ヒット後は意外とすんなりと巻いてくることができていたが、280mまで巻いたところで状況が一変。トルク全開で400mまで走られてしまった。それでも魚の動きに合わせ、船を旋回・前進させ、それを繰り返して250mまで再度巻き上げてくることができた。
格闘から15分が経ったタイミングでいきなり魚がへばりだし、チャンスが到来。210mから一気に120mまで巻き上げた。100mを切ると魚の首振りが感知でき、さらに35mまで上げてくることに成功。
このままランディングかと思われたが、そう甘くはない。トルクフルな動きで再び100mまで潜られてしまった。

魚体見えても攻防続く
格闘から40分が経ち、なんとか残り10mというところまで到達。時折、黒く輝く大きな魚体が海面に姿を現し、一同大興奮するとともに今日一番の緊張感が船内を包んだ。

ここまできてもクロマグロは粘りを見せる。ナイロンラインの伸びもあり、中々船に寄せることはできず、一進一退の攻防が30分程度続いた。
サメのアタックが奏功?
格闘開始から1時間20分が過ぎたタイミングで、これまでの粘りが嘘のように巻けてくるようになった。浮上してきたクロマグロを見ると尾鰭の部分が欠損し、血が大量に出ていた。

その周りには大型のサメが回遊していたため、サメが尾鰭の部分を食いちぎり弱ったのだとわかった。