入居から一週間が過ぎた休日、たまたま近所の漁港で釣りをしていると、勤務先となる会社の社員の方とバッタリ遭遇した。実は以前にも別の釣り場でお会いしており、その際に挨拶を交わしていた方だった。

あらためて、釣り場では挨拶を心がけ、お互いに気持ちよく過ごせるよう努めていてよかったと感じた。軽く自己紹介を交わして談笑していると、やはりこの土地柄、釣り好きな方が多く、出勤前や終業後に釣りに出かけるのも珍しくない環境であることがわかった。

この日は空いた時間を活用した釣りだったため、大きな釣果は得られなかったが、「入社後はよろしくお願いします」と挨拶をして釣り場を後にした。

仕事後にちょい釣り習慣

そして、いよいよ入社日を迎え、本格的に定住する生活がスタート。最初のうちは仕事に慣れることを優先して釣りは控えていたが、業務にも慣れてきた頃から、終業後にちょっとした釣りに出かけるようになった。

どこも近場が好ポイント。ターゲットに合わせ、状況の良い日だけ数時間楽しむスタイルが日課になっていった。

ある週末には職場で歓迎会を開いていただき、一次会での食事を楽しんだ後、二次会は釣り好きな社員と近場の漁港でアジングという、釣り人にはたまらない歓迎会となった。

休日には同僚に誘ってもらい、近所の漁港でグレを狙ったフカセ釣りにも挑戦した。

浮きフカセ初挑戦となった私はボラと子イサキの釣果に終わったが、同行した同僚は25cmクラスのグレをしっかり2枚キャッチ。

「冷蔵庫が魚でパンパン!」和歌山南部に釣り移住したら予想の上行く充実ぶりだったフカセでキャッチした子イサキ(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)

和歌山県での釣りは、まだまだ知らないことだらけ。今後もさまざまな釣りに挑戦していきたい。

「冷蔵庫が魚でパンパン!」和歌山南部に釣り移住したら予想の上行く充実ぶりだったフカセでキャッチしたボラ(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)

和歌山文化に馴染むには

余談になるが、和歌山の人は敬語をあまり使わないという。敬語はよそよそしく、親しい間柄では年齢や立場に関係なく会話する文化があるそうだ。