陸自のレンジャー訓練はバンジージャンプと同じ度胸試しみたいなものです。そら、レンジャー章を得たことは自信になるでしょうが、それだけです。

本来のゲリラ戦での能力開発と生存能力の獲得には寄与しません。それは一回パスすれば生涯レンジャーです。だから継続的な訓練をするわけでもないし、今の戦争に沿ってリフォームした訓練を受けるわけでもない。

運転免許だって更新があるのにたった一回の「バンジージャンプ」やっただけで、実戦で戦えるというのは夜郎自大です。

今回中止になったのはいわゆる部隊レンジャーで、富士学校でやっている幹部レンジャー、空挺レンジャーは継続されているそうです。

死者が相次ぐ陸自「レンジャー訓練」の実態 のどの渇きのあまりに尿を飲み、わざと崖から落ちて離脱…

有事の際に敵地に潜入、襲撃するなど“ゲリラコマンド”の技術を習得するレンジャー隊員だが、多くの場合、資格取得後は元々いた部隊に戻り、一般隊員とともに活動する。前田さんの在籍当時はレンジャーの資格をとっても待遇面の変化はなかった。

補給物資が来なくてもサバイバルできるよう、生きたヘビやカエルの食べ方を学ぶ実習もあった。「ミラノ風カツレツ」さながら、銃剣でたたいて平たくのばしたヘビを素焼きにしてしゃぶると、「生臭い鮭とば」の味がしたという。

前田さんにとって何より耐え難かったのは、水分摂取量が制限されていたことだ。

「ものすごくのどが渇いているのに、上官からは『ペットボトルのキャップ2杯までしか飲むな』なんて言われる。のどちんこがカラカラに干上がりました。私は渇きに耐えられず雪を食べてお腹を下しましたが、なかには自分のおしっこを飲んでしまう人もいましたね……」