■日清食品の歩みは日本の食文化の歩み
日本の食文化に多大なる影響を与えている日清食品。同社を語る上で、絶対に外せない2つの商品が存在する。
そんな同社の歩みについて、担当者は「日清食品の創業者・安藤百福は終戦後、大阪の闇市でラーメンを求めて⻑い列を作る人々を見て、日本人が麺類好きであることを実感すると同時に、大きな需要が隠されていることを確信しました」と、振り返る。
1957年(昭和32年)、安藤氏は自宅裏の小屋でインスタントラーメンの研究を開始し、1年におよぶ試行錯誤の末、麺を油で揚げて乾燥させる「瞬間油熱乾燥法」を発明。

(画像=『Sirabee』より引用)
そして1958年(昭和33年)8月25日、世界初のインスタントラーメン『チキンラーメン』が発売されたのだ。

(画像=『Sirabee』より引用)
現代では「お手頃価格」の代名詞的存在の『チキンラーメン』だが、当時の価格は1食35円。当時は「うどん玉が6円」という時代で、問屋の主人には仕入れが渋られる有様だったという。

(画像=『Sirabee』より引用)
しかし、その手軽さと美味しさが消費者の間で「魔法のラーメン」と評判を呼び、やがて注文が殺到。その後、半世紀以上に渡って愛される大ヒット商品へと成長を遂げたのはご存知の通りだ。