日本の歴史を語る上で避けては通れないのが、隣国である中国の存在。古くは「遣隋使」や「遣唐使」、近代史においても「日清修好条規」「日清戦争」などの重要ワードが並んでいる。
ところで読者諸君は、『カップヌードル』でお馴染みの企業「日清食品」の社名の由来について、考えたことはあるだろうか。
■最後の中国王朝・清
清(しん)と言えば、1911年の辛亥革命で倒れた「中国最後の王朝」。前出の例のように、当時の日本と中国における条約等は、ここ日本では「日清◯◯」と表記される。
清が滅亡して既に100年以上が経過。現代の日本では中国との関係性は「日中◯◯」と表記され、「日清◯◯」と書かれることは、まずない。
しかし現代でも、この「日清」という表記を使用した企業はいくつか存在する。そのため、疑問を覚えた経験がある人も多いのではないだろうか。